せっかくだから天候デリバティブについて語ります
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最近デリバティブって言葉よく聞きませんか?
デリバティブ=金融派生商品です。このデリバティブ市場は、これからもっと拡大していくあろうという事で今大注目なのです。
大きく分けると先物・オプション・スワップ取引なのですが、細かく分けるとその種類は数えきれないくらいにあります。派生した金融商品から更に派生してって感じでどんどん増えています。
その中でも今回は、天候デリバティブについて紹介します。個人の人には直接は関係ないですが、知っておくとデリバティブについてより理解が深まり今後に役立つ事と思います。何より仕組みが面白いです。
天候デリバティブ
「天候デリバティブ」とは猛暑や豪雪、台風、長雨、落雷、冷夏、暖冬などの気象の変動によって収益が下がる可能性のある企業などが、異常気象に対して補償金を受け取ることができる金融派生商品です。
損害保険会社などが取り扱っていて保険料を事前に支払い、定められた基準値を超えた気象現象の場合は補償金を受け取ることができます。
簡単に説明すると、「将来の天気に対して保険をかける」という事です。
「天候デリバティブ」の概要
「天候デリバティブ」は事前に気温、降水量、降雪量、観測期間などの設定をしてその基準値に達した場合に損害の有無にかかわらず補償金を受け取ることができます。
これは気象変動が原因で収益などの損失を補償する金融商品なので法人対象の金融商品になります。そのため個人での契約はできません。個人のイベントや旅行などにも適用してくれたら面白そうですよね。
「天候デリバティブ」はどんな企業が契約するの?
「天候デリバティブ」は、気象の変動によって収益の変動が出やすい企業が加入します。例えばゴルフ場やテーマパークなどは長雨が続いたり、豪雪だったり、台風だったりすれば集客は大幅に減少します。
また、エアコン販売業者であれば冷夏が続けば販売数も見込みより減少します。逆に暖冬であれば暖房器具の販売数は減少するでしょう。
このように天気によって集客率が大幅に左右されたり、季節商品が異常現象で大幅に売り上げが低下したりした場合、あらかじめ「天候デリバティブ」に加入していれば、補償を受けることができます。
これはあくまでも契約時に定めた基準に沿って補償されるので、実際の収益に損失がなくても対象になります。
「天候デリバティブ」と「保険」の違いは何?
保険は実際に出た損害に対して保険金を受け取ることができますが、「天候デリバティブ」は損害の有無にかかわらず補償を受けることができます。
また損害に対して保険金を受け取れる保険は事前に損害に対する調査が必要になりますが、「天候デリバティブ」は契約時に定められた基準で補償が受けられるので調査は必要ありません。
しかし損害に応じて支払われる保険金とは違うため「天候デリバティブ」は損害額が支払金を下回るリスクは生じます。
まとめ
このように「天候デリバティブ」は異常気象に対してのリスク回避を目的として法人が加入する金融商品です。そのため異常気象によって損害がなくても補償されますし、大きな損害があった場合にも補償される金融商品です。
天候デリバティブのように「将来の決まった日に価値・状況がどうなっているか」によって損益になるのがデリバティブです。今後必ず市場が拡大してきますので、今のうちに様々なデリバティブに注目しておきましょう。